教育シンポジューム「佐賀の教育を考える」
2011年 06月 19日
雨が降る土曜日の午後にもかかわらず、保護者、教育関係者等50名以上が参加され熱心な討議がなされた。
先生方からは教育現場の体験から又各種レポート等に基づく事例紹介があった。印象に残った言葉:○思春期の最大課題は「自分崩しと自分つくり」○知的な葛藤、知的好奇心、向上心、理解欲求を育てること○知識の一人称化と三人称化の往復運動○出来ることと解ることは違う○ほめることの大切さ○見守ることの大切さ○個性の伸長
感想:知育に関するテーマが主体で、体育、徳育に関することが少なかった。
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子育て、教育の目的は、子供が自立し自ら餌をとれるようにすること。餌の獲得には「体育」(体力・気力)が重視されねばならない。人間の餌場は社会というジャングルが主体だから「徳育」が次いで重視されなければならない。餌を効果的・効率良く採るために「知育」が必要だ。
子育てにおいて着意しなければならないのは「判断能力」を習得させる訓練だと考える。子と親の生活圏は成長とともに異なってくる。故に親が判断するのではなく子供が自ら正しく判断できる力が育つように着意しなければならない。その為には、子供に「なぜそう考えたのか。判断したのか。」を確認することが大事で、このことは親が子供を常に見守っていること、親が子供に関心を持ち続けているというシグナルを送る効果もある。
子育てを観察していると「親は急ぎすぎる。性急すぎる。」3歳児の1歩幅は10cm位だろう。10歳児で50cm位かな?16歳児は成人と同じで70cm位になる。理解力は一応な右上がりy=ax+bにはならない。凸凹の線を描きながら総括して右上がりになる。否、右下がりになることもある(幼児返り現象)。或いは幾何級数的に上昇することもある。
親は100種あり、子は100種ある。その親子を取り巻く環境は100種ある。これらの種類は時間の経過とともに常に変化する。その組み合わせは無数にある。したがって教育の方法に定型なく、暗中模索、研究探索して自分流を確立することが大事だと考える。
子育てにおいては、子供を信じすぎてはいけない。子供を信じないのもいけない。自分の子が最も正しい情報を提供するとは限らないからだ。ロジャースが説く「簡単受容、内容の再陳述、感情の反射、明確化」の手法を導入することも大切な一手法であると考える。
by airborne-freefall | 2011-06-19 23:56 | その他